これを傷口にかけると、泡がたくさん出るのは、酸素が発生するからだ。
このとき細菌から電子を奪って酸化するため、細菌は死んでしまう。
オキシドールのように、バイ菌をやっつけるだけならいいのだが、活性酸素はそのまわりにあるものを手あたりしだいに酸化するので、いろいろな悪さをする。
たとえば脳卒中や心筋梗塞を引き起こす動脈硬化も、この活性酸素が引き金となる。
血管にコレステロールが沈着して動脈硬化が起きることは、誰でも知っているだろう。
しかし、コレステロール自体は別になんの悪さもしない。
逆にコレステロールがないと、血管がガサガサになり破れてしまうぐらいで、本来、カラダに必要なものだ。
問題なのは、血管の内皮細胞にあるLDL(低密度リポタンパク)コレステロール(悪玉コレステロール)が活性酸素によって酸化されてしまうことだ。
酸化されたLDLコレステロールは体内では異物となり、細菌や老廃物の掃除屋であるマクロファージがこれを食べにやってくる。
そして、この酸化LDLコレステロールを食べてパンパンにふくらんだマクロファージは、しだいに血管の内皮細胞の中で動けなくなる。
こうして血管のこの部分が硬く狭くなって、血液が流れにくくなり、血管に傷がつく。
この傷ついた血管を修復するために血栓が集まり、さらに血管が狭くなる。
こうして動脈硬化が進行していく。
活性酸素は血管内にかぎらず、カラダ中の細胞をたえず攻撃し、傷つけ、老化させている。
もっと恐ろしいのは、細胞に含まれるDNAを傷つけて、ガンを発生させることだ。
活性酸素はいたってやっかいものなのである。
私たちのカラダの中に活性酸素が生まれる原因はいろいろある。
タバコ、酒はいうまでもない。
タバコに含まれるニコチン、酒のアルコールを酵素が分解する過程で活性酸素が生まれる。
ストレスからくる睡眠不足も大きな原因だといわれる。
それよりもなによりも、呼吸そのものが危ない。
私たちが吸いこんでいる酸素のうち2~3パーセントは活性酸素に変わる。
ということは、酸素を大量にとりこむと、結果的に活性酸素の量を増やすことにもつながる。
もっと始末が悪いのは、紫外線が活性酸素を体内で発生させることだ。
タバコやアルコールの害なら防ぎようもあるが、こればかりはどうにもならない。
そもそも私たちの生命活動そのものが、カラダの中で四六時中活性酸素を生みだしている。
体内では、さまざまな生体化学反応が起きているが、その反応の過程で活性酸素が生まれてくる。
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